インスタント・ライフ(10)

 ブログを再開しました。休止しすぎたからふっとブログごと消してしまって、何か新しいページでも作ろうかとも考えたりもしたのだけれども。なんとなくそれももったいない感じがして、このブログで再開しました。インスタント・ライフ。このブログを始めたのは大学3年の春で、当時私はバシバシとフィルムで作品を撮りまくっていて、そこから作品には出来ないにしてもいいショットを救済したいという思いでブログを始めた記憶があります。たぶんきっとたしかそんな感じ。今はその頃とは大きく状況も変わっていて、作品の制作からはかなり長い期間離れてしまっています。理由は、大学を卒業してから暗室作業ができる環境下でなくなってしまったからなのかな、とか誰かに最近のことを聞かれたりするとそう言っていますけど、実際それは嘘。やろうと思えばいくらでも出来るわけですから。結局のところ怠けているんです。自分。
 そんな怠け者の私で、このままじわじわと写真からフェードアウトしていくのかなとも思っていたのですが、状況が変わったのは先月。ひょんなことから今年発売したGRのデジカメを買いました。それに加えてRaw現像ソフトのCapture One Pro7を導入しました。デジカメはEOSとかGRD3とか前からぼちぼち触っていたけど、フィルムが好きな自分としては望んだ画も作れないし好きではありませんでした。だけどGRで撮ったRawデータをソフトで現像していると、それはさながら暗室作業をしているようで、かなり好みの画が出来るようになってきました。それに加えて、まだ私がソフトになれていないので、100%欲しい画まで仕上げることが出来ないところが、暗室に入りたての頃を思い出すようで楽しい。そんなこんなでデジタルカメラを本格的に始めました。
 撮影して現像したデジタルの写真が少しずつ溜まってきると、やっぱり誰かに見せたなったりして。だったらネットにあげるのがいいかなとか思って。それならインスタント・ライフを活用しようとなりました。何故インスタント・ライフという意味の分からないタイトルを付けたのかさっぱり思い出せないのですが、いまはこのタイトルすごく気に入っています。デジタルで生活の一部をインスタントに撮っていこう。それをインスタント・ライフと名付けて連載していこう。2年半経ってやっとブログのタイトルに意味を与えられたよ。そういうこともあるよね。
 色んなことを考えて、いつ辞めてもバレないようにこっそりと連載をスタートしました。虫のような存在感だけど、誰かをチクリと刺してやりたいのです。